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夫婦二人と黒パグkumaのキャンプ、釣り、サイクリング、そしてお酒などについて綴ったBrogです。 日々の雑記帳として、好き勝手に書き散らかしています。
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knife1.jpgなんだか梅雨が舞い戻ってしまったような、じめじめムシムシした天気が続いています。
こんな天候の中、キャンプや釣りに行く気もせず、家に閉じこもって、ひさしぶりにキャンプ道具の収納スペースを片付けていて、ふと最近ナイフのシャープニングをしていないと思い当たり、おもむろに台所でシュコシュコと砥石に向かいました。
ふだんキャンプで使っているナイフはもちろん、ついてでに釣りに使っているナイフや鞄の中に忍ばせている小型のアーミーナイフまで、すべてシャープニングして、我が家のナイフが一同に終結したので、記念撮影をパチリ(笑)。



bookuは、ナイフには興味がないので使えれば良いというレベルのモノしか持っていないのですが、それでも気がつけば6本のナイフを持っています。釣った魚を〆る用とか、なんとなくあると便利なスイスアーミーとか、キャンプ用の万能ナイフとして使っているフィレナイフとか…。

そんな中でもプライスレスな思い出の詰まった古いナイフを持っていて、今回はこのナイフについて少し話を…。
そのナイフは写真の一番手前に写っている木の柄のナイフでスウェーデンのEKAというメーカーのもの。比較的マイナーなブランドなのですが、今でもたまにアウトドアショップなどで売っているのを見ると、だいたいお値段は4000円前後。ですので、高級品というワケではないのですが、このナイフを入手した経緯とその後の顛末が思い出深いものとなっています。

それは、まだbookuが中学生だった時の事。
当時からキャンプが好きで、夏や冬の休みには、友人何人かと必ずキャンプに出かけていたのですが、中学3年の冬に亀山ダムへ行った時、酒に酔った友人が(ってオイオイ、中学生だろ…-笑-)酔った勢いでbookuが被っていたウールのクラッシャーハットを湖に放り投げてしまったのです。
いくら酒に酔っていたとはいえ、大切なハットを無くされたbookuは、やはり酔った勢いで「テメー、ざけんなよ!!代わりにこのナイフよこせよ、バーロー!」
すると友人が「なんだよ、なんで俺がナイフ、オメーにやらなきゃなんでねーんだよバカ!ま、めんどくせーからいいよ!欲しけりゃ持ってけ!」と穏やかに話し合った末、そのナイフはbookuの所持品となったのです(笑)

そして翌朝、お互いシラフになってゆうべの事を思い出し、そのナイフは彼が「親父がスウェーデンに出張に行った時にお土産に買ってきてくれたんだぜ」と得意そうに話していたのを思い出し、返すことを申し出たのですが、その友人は大切なハズのそのナイフを「いいよ、こっちこそ悪かったよ。いつも大事にしてた帽子だったもんな。その代わり、そのナイフ大切にしてくれよな…」と快く譲ってくれたんですね。

その後もその彼とは、交流が続き、そのナイフを友情の証のように大切に使ってきたのですが、5年ほど前にふと気づくとどこにも見当たらなくなってしまい、そのままいったんは忘れていったのです。

そして月日は流れ、ナイフを無くした事さえも記憶にもなくなっていた一昨年の秋の事。
秋田県のとある貸切の古民家で、なんとそのナイフと感動の再会を果たしたのです。
その古民家は、秋田県の五城目町という小さな町の外れにあり、町おこしの一環で、ガスコンロや鍋や食器などの自炊道具から、家具にいたるまですべて一式揃っていて、普段は地域の方の公民館代わりにも使用されている施設。その古民家に泊まったのは、その時が初めてではなく、その3年前にも訪れており、その時に忘れていったのが、そのままその他のスプーンや包丁などと一緒に食器棚にしまわれていたのです。
きっと、3年間の間、持ち主に忘れられたナイフは、そこを訪れた数々の人達の手を経て、そこで待っていたのだと思うともう感無量だったのを覚えています。

そして、その年、そのナイフを買ってきてくれた彼の父親が亡くなった事を聞き、そのナイフはもしかして、その友人の手に帰りたかったのかも?と思い当たりました。

そういった偶然ってあるじゃないですか?

そして、その彼に実は…とそのナイフが一回bookuの手を離れたこと、その3年後の今年、秋田の山の中の民家で再会したことを話し、少し年季が入ってしまっているけど、このナイフを返すことを申し出たのですが、その友人は「いいよ、それはもうオマエのだよ。大切に使ってくれてありがとう。きっと親父も喜んでるよ」と笑って言いました。

そして、そのナイフは以来、bookuのキャンプ道具の中に必ず入っていて、ほぼ毎回、キャンプの時には野菜を切ったり、肉を切ったり、魚を切ったり…。
今でも大切に使われているのです。 

このナイフだけは、どんなことがあっても大事にしていこうと思っています。
 
 

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無題
こういう不思議なことってたまにあるよな~。

すごくいい話で感動してしまいました。



こんど、そのナイフで焚木とか切らせてよww
kenz1 2009/08/03(Mon)18:22:51 編集
無題
焚き木、きっちゃダメですよ(笑)

本当にやりそうで、コワイ…。
booku 2009/08/06(Thu)13:44:10 編集
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