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苗加屋と書いて、「のうかや」。
初めて飲んだのは、2年ほど前。メロンやいちごを連想させるフルーティでやや甘口の、それでも米の味がしっかりする、旨い酒だなぁと思った。
そして昨年は高島屋で見かけ一升瓶を購入。「旨い旨い!」と毎晩晩酌して、あっという間に開けてしまった記憶がある。
そして、今回。
最近よく顔を出す、様々な種類の地酒を扱っている酒屋の店頭に並んでいるのを見て、購入した。4合瓶で1600円ほどとややお高い。
このお酒、実は8月に行ったキャンプで呑むために購入したものですので、先週に呑んだのですが…。
焚き火を熾し、まずはビールで乾杯。つまみは、釣った岩魚の刺身や豆腐、簡単な鍋など。
ビールで喉を潤し、夏とはいえ夜は20度を下回る気温に肌寒さを感じ、日本酒が恋しくなる頃合を見計らって、クーラーボックスから冷えたものを取り出す。
そして、アウトドア用のカップにトクトクと注いで飲んでみると、いつものように軽やかでフルーティな香りもありましたが、独特のクセをまず感じてしまいました。
新酒の生酒にみられるという「セメダイン」のようなやや鼻につく香りです。そこまでヒドイものではありませんでしたが、初体験。なるほどコレがそうなのか?と納得。
これが夏を超え、秋を超えと冬頃には熟成が進み、より素晴らしい香り、味わいに変化していくというのですが、その過程を身を持って知ることができました。
昨年、一昨年と冬のある程度熟成が進んだものを入手していたのだと思いますが、正直に言うとやはりそちらの方が旨い(と感じられました)。
同じ銘柄の同じお酒ですが、天候や仕込み状況によって年ごとに味が違う事はもちろんですが、呑む時期によっても味にバラつきがあるという事を身を持って知り、改めて日本酒の奥深さに触れた気がします。
しかし、いちがいに酒は寝かせておけばいいとは思いませんが、やはり若いピチピチの新酒より、やや熟成の進んだ落ち着いた香りと深みが欲しいと思うのは、やはり自分の舌が年をとったからでしょうか?(笑)